棋力向上を目指すブログなのに、ここまでネタ記事や紹介記事ばかりで定跡記事が無いじゃないか。
そろそろこのような苦情が出てくるのではなかろうかと思い立ち、戦法について軽く紹介します。
ガッツリ定跡研究をされたい方や高段者の方45角戦法に対して十分に指せる方には申し訳ございませんが、ここでは級位者向けに覚えやすく使える定跡を紹介いたします、ここで覚えて帰って頂ければ幸いです。
45角戦法が怖い!
さて、先手が横歩を取った局面ですね、ここから後手は3三角あるいは3三桂のような手を指してくれるようであればお互いに十分な横歩取りの対局になります。
問題は上記のような角交換してきた局面です。ここから後手は45に角を打ち、67角成や24飛車→23歩等の手で罠を大量に準備しています。
後手の攻めを受けきれば先手が明確に勝ちになりますが、なかなか知らなければ受ける事は難しいです。これがあるから横歩を取りたくない人が多いのではないでしょうか。
角打ち前の手裏剣は怖くない
45に角を打つ前にほぼ28歩を打って来ます。銀で取ると後に壁銀が玉の逃げ道を狭くし相手の目指す形を指してくるでしょう。指して来なければそれもまた経験という事で!
この局面
対策①▲同銀▽45角▲87歩
ここからの一例では▽76飛車▲77銀▽34角▲76銀のような手順が考えられます。
個人的には先手良く見えますが後手88歩で互角といった見識のようです。
将棋クエストの評価値は後手+100ほどでした。
対策②▲77角
記事のメインです。今日はこれだけ覚えて帰って頂ければと思って書き始めました。
個人的には手裏剣を無視して77角を打って勝ちです。
将棋クエストの検討モードでは角を打つだけで後手-490となっておりました。
例①▲77角▽29歩成▲86角▽28と▲同金
飛と銀桂の2枚代えですが、後手の攻めが難しく27角など指せば24飛車。
先手からは角成や22歩打ち等がいずれあります。筆者的には誘導したい先手優勢局面です。
画像の状態では検討モードでは後手-752となっています。
例②▲77角▽88飛車成→同角→29歩成→11角成→28と→同金
飛車を切ってきた場合は角で取ります、歩で桂馬を取られても銀を逃げずに角を成る事が大事です。金と取り返して後手は攻めが難しく、25角等では32飛車成で同銀に55飛車で大優勢になります。
画像の状態では検討モードでは後手-549となっています。
例③▲77角▽74歩▲28歩
角の前の歩を取ってきた場合は桂取りの歩を取り返します。
この局面に後手は桂馬を跳ねる手や44歩のような手がありますが、ゆっくり進めても+500以上の優勢があります。また33歩の場合は8筋に回って28歩にて歩切れになるため+1000以上の評価が付いておりました。
まとめ
横歩取りで角交換して歩を打ってきた時に45角戦法に対して明確な受け方が分からない場合はなんとなく77角を打ち込みましょう。そしてその時に忘れていたら再度この記事にたどり着いて頂ければ幸いです。