将棋の対局数が1000局2000局3000局と積み重ねた物の、まだ低級者を抜け出せない。
あるいは初段などから抜け出せない。
そういった方は一度自分の指し手を見直してみましょう。
相手が居飛車でもどこに振っても、ある程度自分の中で指し手が決まってきているはずである。
経験した対局数が多い分定跡を覚えれば一気に棋力向上が見込めます。
筆者も将棋を始めた頃は棒銀しか指せず、2級の頃は振り飛車相手には全て穴熊に囲い藤井システムに負け続け、初段の頃にようやく対振り飛車急戦等の定跡を覚えました。
定跡を覚える毎に階級が付いてきたのです。
間違った自己流定跡が出来上がる
対局数も数百数千と重ねると相手の作戦に応じて自分の対応パターンが出来上がってきます。
それが定跡通りの手や十分な手なら良いのだが、実際には悪手の可能性がある。
低級では指せても上級者相手には咎められてしまう。良い手ではない対応を体が覚えてしまっている可能性があるのだ。
格下相手には決まるせいで指し手を最善手として覚えてしまう前に一度、将棋ソフトでの研究や定跡本を読む事をお勧めする。
誰にでもできる簡単な検討方法
将棋クエスト利用者なら、対局後は検討モードを必ず行おう。
自身の指し手の評価値と最善手を一手ずつ見ていくだけで構わない。
序盤から中盤に掛けては評価値の高い最善手を記録して次の対局に繋げるだけで序盤戦では負けなくなるからだ。
将棋ウォーズ利用者は対局後の解析に「棋神解析券」を使用する必要があり、1個120円から最大で332個11800円1個あたり約35円必要になる。
お金に余裕のある方は購入しても良いだろう。
定跡本を覚えても級位者を抜け出せない方へ
定跡本を覚えても定跡から外れてすぐに負けてしまう。
中盤や終盤に逆転されて詰まされてしまう。そのような方はもう一歩の所まで来ています。
将棋の格言や手筋、中終盤の考え方を一度勉強しましょう。覚えるだけで実戦で使える内容はたくさんあります。
格言は昔の強い方が残してくれたアドバイスなので決して無下にしてはいけません。
昨今のプロ棋界では格言が覆されているものも多いですが、アマチュアレベルでは覚えておくだけで一歩リードできます。
「金底の歩」「金は斜めに誘え」「要の金を狙え」など金だけでも終盤戦には毎回のように出てくる局面の格言がまだまだあります。
終盤に自信のない方は、詰ませ方にも手筋は多数あります。美濃囲いの角を使った崩し方や矢倉囲いの飛車を使った崩し方など覚えてしまいましょう。